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木曽川方言文法記述プロジェクト

​ 平子ゼミでは,これまで正規のゼミとは別に,ゼミがないQ2や空き時間を利用して,ゼミ生を中心にした勉強会をしたり,フィールドワークを行ったりしてきました。例えば,2019年度のQ1の演習IAで,愛知県一宮市旧木曽川町方言の調査を行なったことをきっかけにして,ゼミ生有志で,現地に赴いて,方言調査(フィールドワーク)を行ないました。

 今回,それを発展させ,「木曽川方言文法記述プロジェクト」として,チームを作って木曽川方言の調査研究を行う計画を立てました。現在,木曽川方言については平子・久保薗・山口(2019)「木曽川方言文法概説」がありますが,このプロジェクトでは,この文法概説をベースにして,最終的には木曽川方言の「記述文法書」の完成を目指します。なお,このプロジェクトの一部は,公益財団法人 シキシマ学術・文化振興財団による研究助成を得て行われるものです。

 また,単純に調査研究を進めるだけではなく,参加する学生の皆さんの言語研究・方言調査のスキル向上などにも繋がるように,事前・事後の勉強会も行っていきます。具体的には,まず調査前に,勉強会を行い,次に行う調査で扱うテーマについて,調査研究するために必要な背景・知識について理解をします。そして,教員(平子)のアドバイスの下,仮説を立て,それを検証するための調査票を設計します。実際に調査を行い,現場での指導も行います。これらの実践を通して,ゼミや普段の授業とは違った形で,言語研究・方言調査のスキルや知識を「実地で」学んでいくことができると思います。

​ 現在,この研究プロジェクトの勉強会を開催中です。途中からの参加も可能ですので,詳しくは以下の「協力者募集」の欄をご覧ください。

これまでの調査・研究の記録

2019.5.9 南山大学にて調査(日本文化学演習IA授業内)

2019.6.12〜2019.7.3 調査のための勉強会(学外の研究者を招いて)

2019.7.6 木曽川町にて調査(3年生3名+平子)

2020.6.1 オンライン調査(日本文化学演習IA授業内)

2021.3〜 調査のための勉強会(オンライン(Zoom利用))

2021.7  調査+調査結果に基づく勉強会【テーマは「格と情報構造」】

現在の活動&今後の予定

2021.8〜 調査のための勉強会【テーマは「最小語制約」】

    (基本はオンライン(Zoom利用)。勉強会・調査を合わせて月3回程度の予定)

 

今後予定しているテーマ

・二重主語文

・敬語

​・(文法)数

​協力者募集

 この研究プロジェクトに,「調査者」「研究者」として協力してくださる方を,追加で募集しています。プロジェクトの特性と平子の指導のキャパシティーの観点から,ひとまず南山大学の学部学生で,平子ゼミ所属あるいは将来平子ゼミへの所属を希望する学生とします。ただし,この条件に当てはまらない場合でも,とても強い意志と理由でもって,本プロジェクトに参加されたいという場合は,メールなどでのやり取りの結果として,参加をお認めする場合があります。
 参加の条件は,上記に加え,勉強会などに毎回参加できること(論文に事前に目を通してくるなどの課題を出すこともあります。なお,参加しやすいように予定は調整します),途中で投げ出さないこと,他のメンバーと協力して調査・研究する意志があること,です。

 本研究プロジェクトに参加・協力してくださる,という方は,本HPの「自己紹介」のページにあります平子のメールアドレスまでご連絡ください。その際,所属などを明らかにしてくださいますよう,お願いいたします。

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