​学部ゼミについて

研究テーマは「日本語を対象とした記述言語学的研究・歴史言語学的研究」

 このゼミでは,日本列島で母語として話されている/話されていた諸言語を対象とした記述言語学的研究と歴史言語学的研究に取り組みます。キーワードは「変異と変化」で,共時的変種としての現代諸方言・諸言語に関する記述研究と,その変種・変異をもたらした歴史的背景に関する歴史研究,中央方言を中心とする日本語史に関する文献資料を用いた研究が中心となります。

 ​もちろん,上記のテーマ以外に興味を持っている場合でも,平子のところで研究されたい方はご相談くださればと思います。

 2022年度卒業予定の学生の場合,その多くが現代日本語諸方言についての研究に取り組もうとしている他,北海道の先住民の言語であるアイヌ語についての研究に取り組む人もいます。また,2022年度からゼミ生になる予定の人の中には,日本語と他言語とが接触して生じた「接触言語」に興味を持っている人もいます。つまり,このゼミでは,「日本」というキーワードに絡み,それを言語学的に研究するのであれば,対象とする言語・方言は基本的に問いません(ただ,現代日本語標準語を中心とする理論的研究については,籾山先生のゼミの他,人類文化学科や国際教養学部のゼミが絶対にお勧めです)。研究方法も,主には面談調査や自然談話分析,文献資料の調査を主体とする記述的研究をメインとしますが,アンケート調査などを行うことも可能です。

​1つの問題を学生と教員全員で考える

 ゼミ生には,自分が抱えている課題に全力で取り組むのはもちろんのこと,自分以外のメンバーが取り組んでいる課題についても,自分の問題のように扱い,一緒に考えていって欲しいと思います。そうすることで,自分の知識も増えますし,自分の研究についてのヒントや糸口が見つかるかもしれないからです。何より,ゼミでの学びや議論を楽しむことが大切で,それが研究プロジェクト(卒業論文)をより良くすることにつながると信じています。私も一緒に勉強し,みなさんの興味を持ったテーマが,研究テーマとして成立するかどうかということも含めて,ともに考えていきます。

 右の表が,今の時点で考えている平子ゼミでの2年間の大まかな流れです。

​相談は随時受け付けています

​「興味があるけどちょっと不安」「もっと詳しくゼミの内容が知りたい」という方は,個別に相談を受けることも可能です。メールでご連絡ください(メールアドレスは「自己紹介」のページに記載してございます)。オンライン面談などでの御相談を希望される場合は必ず事前に連絡するようにしてください。

​私の希望・夢

 私自身は,日本列島で話される諸言語・諸方言を対象とした歴史言語学的研究の分野における研究と教育の拠点を南山大学に作ることを目指しています。国内では,文献資料を用いた中央方言の歴史研究が「国語学」として発展してきましたが,諸方言をも視野に入れた日本語全般に関する歴史研究については,多くの課題を残しています。その背景には,伝統的な日本語研究が,個別の方言の記述研究にじっくり取り組んでこなかった事があります。1つ1つの言語や方言に向き合い,精緻な記述研究の土台を作った上に,それらの諸方言を包含するような「日本語の歴史」を描くことを目指しています。私の夢(?)に共感し,共に研究に取り組んでくれる仲間として,ゼミ生を求めています。大学院生も募集しています。大学院進学を希望する場合にも,ぜひ相談してください。