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​2019年度の担当授業(基礎演習は除く)

​日本文化学演習 I

Q1, Q3, Q4

木曜4時間目

学部3年生向け

ゼミ

 Q1は,記述言語学的研究の基本的な手法を学ぶために,幾つかのグループに分かれ,(1)先行研究の理解,(2)先行研究を踏まえた調査デザイン,(3)調査,(4)分析を行います。テーマは,教員が提示したものから選んでもらいます。調査・研究の対象とするのは,現代のどこか近場の方言かもしれませんし,文献資料に反映された古代日本語かもしれません。調査・分析した内容については,グループ毎に資料にまとめてもらい,授業の最終回に,簡単な発表会を行います。

 Q3は,それぞれの研究プロジェクトを進めるにあたって理解する必要がある,言語学・国語学・日本語学の専門用語や概念について,複数の概説書や辞典類を駆使して,各自で調べてもらいます。同じ用語や似たような概念でも,人によって使い方や指し示すことが異なることがあります。それらを整理し,具体例を交えて,他人に分かりやすく説明することを通して,自分の関心がある研究テーマについての理解を深めていきます(九大の下地さんが行った授業を参考にしています)

 Q4では,各自が関心のあるテーマに関する先行研究を複数読み,その内容をまとめて発表する,という作業に取り組んでもらいます。先行研究を「複数」読むというのが重要で,似たような研究テーマであっても,その対象とする方言・時代・資料や,方法論・理論的立場が異なる研究を比べることによって,自分の興味や関心が本当はどんなところにあるのか,ということを考えることができると思います。また,文献資料を用いる調査であれば予備的な調査を行ったり,方言調査であれば調査票・アンケートの作成を行ったりして,自分の考えた研究テーマが,実行可能なものかどうか,研究として成り立つものかどうかも,考えていきます。
 

日本文化学演習 II

Q1, Q3, Q4

2019年度は不開講となりました。

学部4年生向け

​卒論ゼミ

 Q1では,ある程度研究テーマが固まっていることを前提に,研究プロジェクトの進捗状況と夏休み中の研究計画について発表してもらいます。また,就活などで忙しいこの時期に,せっかく週1回集まって,お互いの発表を聞くことになるので,お互いの研究テーマの背景をちゃんと理解し,有意義な意見交換をしたいと思います。そのため, 前半は講義形式とし,各自の研究テーマの背景について,全員で理解を深めておきます。

 Q2は,正規の授業はありませんが,必要に応じて面談・ミーティングを行い,夏休みに各自で調査・研究を行うことができるように準備をします。

 Q3とQ4は,とにかく,研究プロジェクトを完遂させることを目標に,論文の執筆を進めます。

 Q3の前半に,そこまでの進捗状況について,各自に報告をしてもらいます。Q3の後半は,そこまでに書き上げた各自の論文を読みあって,お互いに助言をしあいます。卒業論文の執筆は基本的に孤独な作業ですが,せめて授業の場ではお互いに助け合えるような形をとりたいと思います。Q4は,ひたすら論文の執筆を進めます。年度の最後に,簡単な発表会を行います。
 

日本語学と日本文化 

−日本語学は日本文化を理解するのに役立つのか −

Q4

火・金曜3時間目

学部2年生以上

​講義+演習

 日本文化学科で学び,日本文化学科で研究することができる内容は,大きく日本文化・日本文学・日本語教育・日本語学の4つの分野に分けられます。この授業の目的は,日本語学と他の3分野との関わりを探りながら,日本語学が日本文化を理解するのにどのように役立つのか(役立たないのか)という問題について考えることにあります。あわせて,日本語学とは何か,という問題についても考えたいと思います。
 前半(10回まで)は講義形式で,日本語学が他の分野とどのように関わり得るかについて,講義担当者の考えを述べます。後半(11〜14回)は演習形式で,前半の講義内容も踏まえながら,「日本語学は{日本文化/日本文学/日本語教育}を理解するのに役立つのか」あるいは「日本語学とは何か」というテーマで,学生に発表をしてもらいます。受講人数にもよりますが,グループ発表を予定しています。

日本語の多様性

−ことばの多様性をどう捉えるか −

Q3

火・金曜3時間目

Q4

火・金曜4時間目

学部共通科目

​講義

 日本語には,多様な地理的(地域的)変異が存在します。また,同じ地域の方言の中にも,世代差を中心とした様々な要因に基づく変異が存在します。さらには,海外にも日本語話者は存在しますし,日本語を母語としない人が第二言語として習得する日本語もまた日本語の変異の一つと考えられます。

 この授業の前半では,そのような日本語の多様性の実態について概観するとともに,ことばの多様性を捉える種々の視点として,言語地理学・比較言語学・社会言語学の基本的な考え方を学びます。後半は,個々の言語事象における方言間の異同を観察しながら,言語類型論の基本的な考え方を学びます。

 課題やディスカッションを交えながらの講義になる予定です。

​基礎国語学(駒澤大学・非常勤)

通年

月曜5時間目

学部必修科目

​講義

 日本語研究に関する基本事項を学習します。具体的には,音声・音韻,文字・表記,語彙,文体,地理的・社会的変異及び研究史等を取り扱います。

 文学をするにせよ,国語学をするにせよ,日本語(国語)自体に関する知識は必須です。この授業では,従来の研究によって解明された日本語の実相についての基本的知識を学ぶとともに,言語研究の目的・問題設定・方法などについての知識を習得し,日本語に対する幅広い問題意識を身につけることを目的とします。

言語学・応用言語学講義 (九州大学・非常勤)

−日本語の音声・音韻に関する歴史言語学的研究 −

夏期集中講義

学部・大学院共通

​講義

 この授業では,日本語(諸方言や文献資料に反映されたものも含む)の音声・音韻に関する幾つかのトピックを扱いながら,以下の問題について考えていきたいと思います。

  • 文献学的手続きと先行研究をちゃんと読むことの意味

  • 当該の言語を理解するために必要かつ十分な記述とは何か

  • 共時的研究のために歴史的視点は必要なのか

言語学(特殊講義)(京都大学・非常勤)

−日本語諸方言の記述的研究と歴史的研究 −

夏期集中講義

学部・大学院共通

​講義

 この講義では,主に日本語諸方言(文献資料に反映されたものも含む)の音韻・アクセントに関す
るいくつかのトピックを取り上げ,記述研究における通時的視点の必要性や,歴史研究と言語理論の関係など,言語研究における共時論と通時論の関係について考える。また,急速に標準語化が進む現状において,言語(方言)の記述研究と歴史研究はどのようにあるべきかという問題についても考えたい。