​2020年度の担当授業(基礎演習は除く)

​日本語音韻論

日本語アクセント研究入門

Q1

オンライン授業

学部2年生以上

​講義

 日本語のアクセントの捉え方と,その表記法について概説した上で,テキストを用いて,日本語諸方言に見られるアクセントの諸タイプやアクセント研究の諸テーマについて論じる。テキストにある練習問題を使った演習も適宜行うが,テキストの内容全てに触れるわけではないので注意されたい。一方で,必要に応じて,テキストにはない事柄などに言及することがある。
 教室での講義とは別に,ある方言アクセントの音声の聞き取りを課題として課す。最終的に受講者は,聞き取りの結果全てと授業内で得た知識等をもとにして,その方言アクセントを分析し,分析結果をレポートとしてまとめて提出することになる。
 アクセントは,その聞き取り・捉え方ともに難しく感じる人が多いようだが,ポイントさえ掴んでしまえば,それほど難しいものではない。アクセント研究,特に,フィールドワークにもとづくアクセントの記述研究の魅力を伝えることが,この授業における私の目標である。

日本語学概論

現代日本語の諸相と日本語研究の方法

Q2

月・木4時間目

​オンライン授業

​学部1年生以上

​講義

 現代日本語(標準語)の音声・音韻,文法,語彙などに関する基本的な知識を確認しながら,日本語研究の方法について考えていく。日本語に関する言語学的研究のための基本的な知識と基礎的な力を身に付けるのがこの授業の目的である。

日本語の多様性

ことばの多様性をどう捉えるか 

Q3

火・金曜2時間目

学部共通科目

​講義

 日本語には,多様な地理的(地域的)変異が存在する。また,同じ地域の方言の中にも,世代差を中心とした様々な要因に基づく変異が存在する。海外には日本語と他言語が接触したことによって生じた言語もある。この授業では,様々な言語現象について方言間の異同を概観しつつ,日本語の多様性,あるいは,言語一般の多様性に対する言語学的なアプローチとしての「言語地理学」「比較言語学」「社会言語学」「言語類型論」の基本的な考え方を学ぶ。また,「言語の多様性」や「言語の消滅」ということについても,ともに考えたい。

日本語史II

日本語音韻史研究の方法

Q4

水曜1・2時間目

学部2年生以上

​講義

 日本語史の研究において,どのような資料が利用され,どのような方法が用いられてきたのかを,主に日本語の音声・音韻の歴史を例にして概観する。また,音声・音韻の歴史を考える上で必要不可欠な文字や表記の歴史についても概観しながら,文献資料を用いた音韻史研究の「限界」についても考える。
 日本語史,特に日本語音韻史の研究は,何となく「難解なもの」として敬遠されがちであるが,未解明の問題も多く残されており,興味は尽きない。日本語音韻史研究,あるいは言語史研究そのものの魅力を伝えることが,この授業における私の目標である。

日本語学と日本文化 

『おもろさうし』を通して見る琉球・沖縄の言葉と文化

Q4

月・木曜2時間目

学部2年生以上

​講義+演習

 『おもろさうし』は,琉球王府が編纂した沖縄最古の歌謡集で,オモロと呼ばれる歌謡1554首が22巻に分かれて収められている。沖縄学の泰斗・伊波普猷は『おもろさうし』を「沖縄の万葉集」と呼んだが,『万葉集』から往時の日本の言葉や文化を窺い知ることができるように,『おもろさうし』を通して往時の琉球・沖縄の言葉や文化を窺い知ることができるのである。この授業の目的は,『おもろさうし』の歌謡を1つ1つ丁寧に読み解きながら,往時の琉球・沖縄の言葉や文化について考えていくことにある。そのことは,また,文学作品・文献資料を用いて過去の言葉や文化に迫る方法一般について考えることにも繋がるであろう。
 なお,前半の授業は講義形式の授業とし,従来の『おもろさうし』研究を概観しながら,オモロを読み解く方法論について考えていく。後半の授業では,実際に任意のオモロをいくつか選び,そこに見られる文学的・言語的・文化的・社会的問題について考える。後半の授業は,受講者全員で議論する演習形式の授業となる。

​日本文化学演習 I

Q1の月3

Q3, Q4の月4

学部3年生向け

ゼミ

 オンライン授業となったQ1は,言語学や国語学の非常に基本的な論文を読み進めていきます。可能であれば、そこで学んだ知識を生かせるように、オンラインで方言調査を行います。また、4年生のオンラインゼミに参加し、そこで分からなかった事柄などについて、教員とゼミ生とで調べ、理解を深めます。Q3とQ4については、未定です。

日本文化学演習 II

Q1, Q3, Q4

​木4

学部4年生向け

​卒論ゼミ

 Q1では,ある程度研究テーマが固まっていることを前提に,研究プロジェクトの進捗状況と夏休み中の研究計画について発表してもらいます。

 Q2は,正規の授業はありませんが,必要に応じて面談・ミーティングを行い,夏休みに各自で調査・研究を行うことができるように準備をします。

 Q3とQ4は,とにかく,研究プロジェクトを完遂させることを目標に,論文の執筆を進めます。

 Q3の前半に,そこまでの進捗状況について,各自に報告をしてもらいます。Q3の後半は,そこまでに書き上げた各自の論文を読みあって,お互いに助言をしあいます。卒業論文の執筆は基本的に孤独な作業ですが,せめて授業の場ではお互いに助け合えるような形をとりたいと思います。Q4は,ひたすら論文の執筆を進めます。年度の最後に,簡単な発表会を行います。
 

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